新しい技術を学ぶ事と、既存の持っている能力を磨く事とどちらに注力すべきなのか。
という疑問が起きた。
新しい技術を学ぶという事は、来るべき変化やチャンスに備えるということだと思う。
既存の持っている能力を磨くというのは、その分野でスペシャリストになることだと思う。
全部出来ればそれが一番いいんだろうが、そんな事出来る人は稀だと思う。
これに対する明確な解答は無いだろう。
しかし、いくつかヒントになるような経験や情報はある。
スペシャリストの道を目指した場合、それはハイリスク・ハイリターンな選択肢だと思う。
その技術が主流なのだとすれば、引く手あまたの高給取りになり得ると思うし、
その技術が陳腐化したとしても、ある一定の需要があり続ける限りは、
能力次第では、仕事がなくなる事はないと思う。
例えば、ある知り合いはシェーダ/3D関係のスペシャリストだ。
これは、DirectX+C++でネトゲを作成し、シェーダも論理的にどのように動いているか理解しているので、
主流がスマフォゲーになり、開発プラットフォームがUnityになった今でも、
その知識は使える物になっている。
しかし、ある知り合いはActionScript/Flashのスペシャリストだ。
ただ、最近はActionScriptでブラウザゲームを作成する事は少なく、職場でActionScriptは必要とされなくなってしまい、
今は新しい開発環境(まぁ、Unityですが)に慣れるのに苦労しているそうだ。
つまり、スペシャリストを目指す場合は、その目指す物は慎重に見極めた方がいいかもしれない。
来るべき変化やチャンスに備える場合、これはローリスク・ミドルリターンな選択肢だと思う。
常に新しい技術や開発手法、プラットフォームなどの情報収集をして、それを実際に試してみて
感覚だけ掴んでおき、いざそれが主流になってから本格的に勉強を始めて、仕事として使えるレベルにしていく
という感じか。
変化に抗うのではなく、適応する形である。
この時に考えてはいけない事は、「必要ない」「興味ない」というワードだろう。
そもそも、変化型の場合は今の時点のことを考えて勉強をするわけではないので、
とりあえずやってみるという身軽さと思考の柔軟さが大事なのではなかろうか。
さて、どちらの場合もやはり勉強する内容は主流になる、陳腐化しない物を選びたい。
陳腐化しない物とはなんだろうか。
・思考方法
⇒a+b=c a+d=c なのでb=dである、のような、論理的思考が出来るかどうか。
・知識
⇒ある事象を解決するには、どのような事を試せばいいか、なんとなくイメージを沸くことができる。
⇒デザインパターンの使い方とかも含まれるかも。
凄く抽象的な項目になってしまったが、こういった物は言語やプラットフォームの壁を越えられるのではないだろうか。
また、変化型の場合は、情報収集や勉強方法を確立しておくと言うのも大事だと思う。
その情報のスペシャリストの人をフォローしたり、得た情報をどのような扱うか、だったり、
新しい技術はどの程度までは勉強するなど。
筆者はスペシャリストになれる物がないので、必然的に変化型として生きていくしかないので、
・変化型は、とりあえず知識を入れる。今必要とかは考えてはいけない、というマインドを忘れないようにする
・今は何が熱いのか、どうすれば収集できるのかを勉強する
・その得た情報で何をするのかを勉強する
・その得た情報でどう勉強するのか考える
・一応、30超えたら何か武器が無いと困ると思うので、自分の武器になりそうな物は考える
これを考えていこうと思う。