さて、以前までの記事で、既存の動画をVR動画化するのは無理という話をしたと思う。
しかし、執念とは凄まじい物で、色々調べていくうちに、何とか普通に動画を見るよりは、VRデバイスで見たほうがそれなりに臨場感がある・・・?というVR動画化の仕方まで行き着いた。
簡単に結論を述べると
・Cube2DMというソフトウェアを使う
(http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se515306.html)
・ドーム射影変換(この言葉が一般的かどうかはわからないが、これがいわゆる、筆者が言っていたパノラマ化加工に該当する言葉として使われていた)がキーワード
これを使うと、既存の動画を、VRデバイス上で見ても、平面に動画が再生されるのではなく、比較的VRで見る意味がある見え方をする。
以下、その話をしていこうと思う。
○Cube2DMとの出会い
既製品のVR動画と、普通の動画との違いは
・VR動画は、通常動画と違い、VRで見たときに見渡せるように、普通に動画を再生すると、画面中心に向かいくびれる加工が施されている
この違いがあった。筆者がよく言っている、パノラマ化加工という物だ。
臨場感とか見え方とか度外視するのであれば、通常動画もこのようにパノラマ化すれば、少なくてもVRデバイスの中で見た時も、平面ではない見え方はするはずだとは思っていた。
で、再度検索ワードを慎重に選びながら検索をかけてみたところ
「ドーム射影変換フィルタ」
という言葉と出逢った。
で、Cube2DMというソフトウェアのサンプルに載っていた画像が、まさに筆者がパノラマ化と呼んでいたそれだった。
早速インストールして試してみることにした
○パラメータの調整
さて、ソフトウェアをインストールしたまではいいが、用語などはさっぱりわからない。
かろうじてわかるのは
・変換をかけたい動画ファイルを指定できる
・その動画ファイルの出力先を指定できる
・動画の変換位置(=時間範囲)を指定できる
・解像度を指定できる
くらいで、後は設定の仕方によって色々変換がかかった動画が吐き出されるんだろうな、くらいしかわからなかった。
とりあえず、入力形式と出力形式と入力画角の組み合わせを、筆者の知識と組み合わせて、総当りで試していくことにした
○結論
とりあえず
・入力形式:動画:魚眼レンズ(正射影)
・入力画角:90度
・出力形式:ドームマスタ形式(等距離射影)
と設定しておくのが、それなりに出力される設定のようだった。
○細かい話
もし、これを色々試してみるつもりで居るなら、いくつか助言をしておく
・テストをしているときは、出力サイズ(=解像度)を低くしておくこと
⇒これが高いと、ファイルサイズが大きくなり、書き出しに時間がかかるので、トライアンドエラーには向かない。
・最終的に書き出す際は、出力サイズは1920*1920あたりが、解像度が高くて見やすいが、その分書き出しに時間がかかり、ファイルサイズが大きくなるということを認識しておくこと
⇒キレイ・高クオリティ=サイズがでかい=時間がかかるしマシンに負担がかかる、これは動画に限らずPC機器(スマフォも携帯ゲーム機も該当)やIT関係では常識なので、気をつけてください。つまり、マシン性能が低いとマシンぶっ壊れるかもしれないので、それも念頭に入れて試してください。まずは、960*960で試してみるのがいいかと
まだ見つけたばかりの情報なので、これからも色々試してみるつもりではいるので、続報があったらまた記事にしますね。