困った時の自分用メモ

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考察記事〜効率化は、必ずしも良いことでは無い〜

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この記事を読んだ時に、ふと効率について考えていた事を思い出した。
今回は、生産性ではなく、類似した効率化に関する話になってしまうが、
効率化に関する筆者の考えのまとめ。

○効率を上げるメリットとは
仕事やプライベートにおいて、筆者は効率よくこなす事が好きである。
と言うよりは、無駄な事を嫌う傾向にあると、自己分析している。

効率を上げるメリットとして、考えられる事は

1. 同じ事をするのに、より少ないエネルギーで済むようになる(自分の体力・生命力・精神力というリソース浪費の防止)
2. 同じ事をするのに、より少ない時間で済むようになる(余暇の捻出)
3. 同じ事をするのに、より少ないコストで済む(端的に言えば、金がかからなくなる)


一見、メリットしか無いように感じる。
しかし、実際には効率を上げた事で発生するであろう不都合や、
実際に感じたことなど、デメリットもあることに気が付いた。

○受託開発における効率化は、場合によっては不利益をもたらす
とある運営中のスマフォゲームプロジェクトにアサインされた時に感じたことだ。
非常にキャラ作成コストが高いプロジェクトであった。
そのキャラクターはゲームの一番の売りでもあるので、
コストがかかる事に関しては、致し方ないとは思っていたが、
あまりにも効率が悪いように感じた。

1キャラを作るのに、エンジニア2名、モーション1名、デザイナー1名がつきっきりになっている状態であった。

筆者が発注元であれば、流石にもっと作成フローを体系化し、人員を減らしてもらいたいと思うし、
現に、人員削減を要請されていたようだが、
受託元の人を減らす事は難しいとの打診が通ったようだ。

まぁ、プロジェクトの在り方に関しては、ここではとやかく言うつもりはなく、
言いたい事は、立場によっては、効率を上げる事は不利益をもたらす事があるという事だ。

理由は簡単で、効率が上がり、人員が減ると、受託開発費が減るからだ。

今回の例で言えば、受託元にそのつもりがあったかどうかはさておき、
効率を上げて人員を削減すれば、それはそのまま開発費の低下を招く。
それは、受託元からすれば、利益の低下になる。
効率を上げて利益の低下をもたらしたら、なんのために効率を上げたのかわからなくなる。

まぁ、当然リスクもある。
開発費が高いと、他の開発会社に代替される可能性だってあるし、
次の仕事を受注できなくなるかもしれない。

しかし、その辺りのリスクを軽減できる算段があるのであれば、
効率を上げる目的がないのであれば、
人や時間を捻出する事は、かえって悪手となる場合があるという事だ。

○自分の人生の過ごし方に関して、効率を上げた先を考えないと、退屈になる
筆者は、プライベートの事に関しても、色々と効率化をし、無駄を省くようにしてきた。
結果、確かに時間は作れるようになった。
しかし、作った時間でやる事が、筆者には無かった。

色々考えた結果、人生を楽しく過ごすのであれば、
捻出した時間を充てる「無駄」な事こそが、大事な物だと思った。

なので、今はバランスを考えながら、無駄な事にも積極的に取り組めるように、
意識改善をしているところだ。

ネットで拾った意見だが

「人生で無駄をなくすのであれば、食う寝る以外は不要になる。そうまでして効率を上げることに、何の意味があるのか」

この意見には、考えさせられる。

○結論:効率化は目的とセット
今まで散々行ってきた考察と似たような結論になってしまったが、
結局、効率化は手段であり、目的であってはならないと思った。
効率化を目的にしても良いが、その先を考えないと、効率化をやり切った時点で、
何も残らなくなる。
この意見は、記事元の内容にも通じるところがあるように感じる。