困った時の自分用メモ

読んだ本を考察してメモったり、自分でいじった物の感想をメモったりする場。週1更新を目指します。

コーディングエディターの話~人が煩わしさを自覚するのは、難しい~

※エディター宗教戦争の話ではありません。

筆者はコーディングエディターにGVIMを使用している。
もう少し厳密にいえば、KaoriYaさんが配布してくれているGVIMパッケージに、必要なプラグインを組み込んで、使用している。

www.kaoriya.net

表題としてはコーディングエディターという話になっているが、
ここで伝えたいのは、ある物事に対して、

「それが便利」とか「それは有用」とかの感情、
逆に言えば、ある物事への「煩わしさ」という感情は、
意識していても、中々感じることが難しいものだという事。

それを理解する為にコストやリスクが大してかからない物は、
まずは騙されたとやってみるという、自分への戒めも兼ねた内容だ。

〇あなたがコピペを覚えたのはいつ?
エンジニアどころか、パソコンで何かしらキーボードで文字を書くという習慣がある人の中で、
Ctrl+zxcvのショートカットコマンドを知らない人間は殆どいないだろう。

さて、このコマンド。一体どのように覚えたか思い出せるだろうか?

・誰かに教えてもらった。
・自分で調べた。
・何かの拍子に情報を得た。

人によってさまざまであるだろう。
ちなみに筆者は、新卒入社早々に、先輩エンジニアに教えてもらったのがきっかけだったように記憶している。

では、例えば「コピー&ペースト」を行うために、マウスでの右クリック操作や、
ソフトウェアのメニューから操作を行う事に疑問や煩わしさを感じていた人はどのくらいいるだろうか?

恐らく、殆どの方は何も感じずに操作を行っていたのではないかと推測する。

そう、今でこそ当たり前に使っているコピペの煩わしさを避ける
Ctrl+zxcvの操作ですら、最初は煩わしいと思っていなかったのだ。

これが意味するところは、
「それしか手段が無いという認識の間は、その操作は煩わしいと感じられない」
「それしか手段が無いという認識の間は、改善の必要性を考えられない」
という事だ。

だから、何もコーディングエディターの話に限らず、

・人から勧められたもの、
・自分が情報を得た物

は、一見でその価値を決めつけずに、

「まずは騙されたとやってみる」

という事が必要だと思う。