困った時の自分用メモ

読んだ本を考察してメモったり、自分でいじった物の感想をメモったりする場。週1更新を目指します。

ゲームエンジニアの話~筆者の10年間の振り返り7「まとめ」~

筆者はゲームエンジニアとして働いている。一般的なレールに沿って、20歳で内定を貰って、そこからずっとゲーム業界でサラリーマンをしている。

このブログに来ている人は、大半はゲームの記事かVRの記事目当てで来ていると思うのであんまり興味ないかもしれないが、近々30歳を迎えるという事で、経歴の整理がてら過去を振り返ってまとめてみる事にする。

【まとめ】

 

 〇役に立った事
振り返ってみると、経験した事、学んだこと、教わった事など色々あったが、今までやってこれたのはこのおかげだと思う能力は

「見えていない部分まで考える」

という事だと思う。

問題が発生したら、発生している問題だけを解決しようとするのではなく、その問題が示している本当の問題はなんなのかを考えるようにしたり、

人の話を聞いて、少しでも怪しい臭いを嗅ぎ取ったら、何度も確認を取る(そして、それは大抵の場合正しかった)等だ。

これは、恐らくどの業界どの仕事をしていても共通で役に立つ能力だと思う。

 

〇チャンスの巡りは運だが、チャンスを生かせるかどうかは自力次第
筆者は運良く、2年目からリーダー業務に近い事を経験させてもらったし、様々な業務に従事させてもらえた。
確かに運が良かったのだが、その与えられたチャンスに対して、きちんとミスをしないように考え努力して結果が伴ったので、チャンスがどんどん広がっていったと思っている。

転職の際のヘッドハントも、日頃の仕事が、成果が出ず会社には評価されなかったとしても、きちんと見てくれている人は居たという事だ。

なので、もしチャンスに恵まれずくすぶっている人が居たとしても、決して適当な仕事、信用されなくなるような事はしない方がいい。

もしかしたら、自分のちょっとした努力でそのようなチャンスに巡り合えるかもしれないからだ。

 

〇人との出会いの重要性
特に、右も左もわからない新人のうちは、指導をしてくれる先輩・上司の考えに影響されてしまうと思う。
自分は、最初の会社の先輩・上司は、技術力や仕事への姿勢、物の考え方等は良かったと思うので、その人たちから教えを受けられて、本当に運が良かったと思う。

まだまだ自分は学ぶ側の立場だと思っているが、それでも自分より若い世代に伝えられる事はあると思うので、ちょっとは下の世代にも何か教えられればいいと思う。

 

〇自分が面倒を見た新人たちへの懺悔・贖罪
一つ後悔していることがある。
何人か、自分が面倒を見た若い世代の子たちが居たのだが、何を血迷ったのか、1年目の彼らに勉強をした方がいいなどと、無理難題を言ってしまっていた。

確かに、勉強出来るに越したことはないが、自分だって一年目の時は仕事に手いっぱいで何もできなかったんだから、それを若い子達に伝えた所で無理に決まっている。

なので、今の若い世代の子に伝えたい事が変わった。

それは、最初の1、2年は仕事にとにかく慣れる事だ。
ただし、慣れなければならない理由は「自分を見つめなおす時間を作る為」だ。

時間に余裕が無ければ、自分が本当にやりたい事、今後どうなりたいのか、プライベートをどうするのかなど、忙殺されて考える事は難しいだろう。

なので、仮に1年2年と仕事をこなしていき、余裕が出来始めたら、その余裕が出来た分を更に追加で仕事をする時間に当てるのではなくて、少し脳みそを休めて(=仕事を少しだけ手を抜いて)

自分の人生について考える時間を持つようにしてもらえればと思う。

その考えた結果が、今はとにかく仕事を頑張る事なのであれば、その時は100%の力で仕事に取り組めばいいだろう。

何も、今所属している会社が全てではないので、その会社でしか使わないスキルだけではなく、どの職についても応用が効くような能力、ものの考え方の幅を広げてもらえればと思う。

 

〇今後の自分
少なくとも、もうゲーム作りじゃなければ嫌だという事は無くなった。かといって、作りたい物も特にない。

今やりたい事は、1から発足するプロジェクトに対して、自分が反面教師として習った事や、考察して考えてきたことなどを動員して、自分の中で納得したプロジェクト進行を行って成果物をリリースできればいいなと思っている。

まぁ、これはあくまでやりたい事であって、仕事を選ぶ基準は、なんだかんだ言って

仕事内容×待遇×給与

コスパが良ければ何でもいいかもしれない。

 

そんなこんなで10年間の振り返りとまとめが終わった。
35歳か40歳になった時に、ちゃんとこのような振り返りが書けるような人生を歩んでいきたいものである。