困った時の自分用メモ

読んだ本を考察してメモったり、自分でいじった物の感想をメモったりする場。週1更新を目指します。

TGSの裏話〜3:コンパニオンスタッフ〜

2018年の東京ゲームショウで、筆者はブース設営・運営対応を行なった。
今後も出展し、対応するのが筆者になる可能性が高い為、今回の設営での経験と反省などを記載していく。

 

今回は、コンパニオンスタッフ関連で気づいた点を記載していく

○前提
今回の場合、かなりレアケースが多い為、来年以降は参考にならないかもしれない。
参考にならない理由としては、ほとんど弊社代表の伝手頼りで、口頭での依頼がほとんどだったからだ。つまり、きちんと契約として仕事を依頼していたかどうか、筆者には不明な状況からのスタートだった。

また、会期「前日、当日」に出演が決まった方も居て、一般的な作業を依頼する段取りからかけ離れたイレギュラー対応が多かった。

そもそも、筆者がこの辺りの情報を聞いて、対応をきちんと行えるようになったのが9月だった為、本来であれば一ヶ月前に終わらせおくべき内容が何一つ行えなかった。
次回があれば、きちんと余裕を持った対応ができるように心がけたい。

○筆者が行なったこと
1. 契約の状態確認(契約として仕事をする状況になっているのかどうか)
2. 仕事内容の認識合わせ(TGSという物の説明、その中での弊社の出展理由、弊社でお願いしたい仕事「コスプレ衣装を着た、コンパニオン業務になること」の共有)
3. 仕事詳細の打ち合わせ(日時場所時間、入退場、休憩ポリシー、昼食その他)

1と2を確認した時点で、そもそも契約に至っておらず、仕事内容の認識の齟齬が出ていたケースが一件あった。

○確認事項詳細
弊社から確認したことは

・当日何人ブースに常駐するか(出展者バッジの必要個数)
・仕事内容の伝達(撮影対応、パンフレット配布、ブース案内誘導をお願いできればいい)
・拘束時間と出勤日時の確認(10時〜17時の間対応してもらえればいい。入りの時間は何時でもいいが、この時間に間に合うように対応してもらう)
・入退場方法の確認
・休憩ポリシー
・更衣室・休憩所の案内
・昼食の有無
・緊急連絡先のフロー
・衣装の状況確認(弊社用意か向こう用意か。領収書支払いはどうするか)
・弊社が定めたブースレギュレーションの確認(後述)
・弊社が気をつけることはあるか
以上


○ブースレギュレーションに関して
スタッフに守っていただきたい点と、それを違反した時のペナルティを明確化しておく項目だ。
これさえ共有しておけば、万が一TGSの定めた規約に違反することを行なったスタッフが居ても、対処する名目ができる。
参考までに、定めたルールを記載しておく


○ブース運営を円滑に進める為のルール
・職務時間中は無断でブースを離れないでください。離れる必要がある時は、社員スタッフに一声おかけください

・他企業様のブースへの無断参加はしないでください

・社員スタッフの指示に従ってください

・他企業様のご迷惑や、TGSの運営に影響が出る事態となった場合(ブースのキャパシティを超える行列など)、一度休憩所で控えていただくなど、事態を解消する措置を取らせていただきます

・昼休憩1時間の他、1時間毎に10分程度の小休憩時間をお取りいただけます

○ペナルティ
社員スタッフとの話し合いの上、解決に至らなかった場合、 入館証を没収し、会場からご退場いただきます。

○お手伝いいただくスタッフ様の安全と、不要なトラブルを避ける為のガイドライン
・来場者の方、または、他企業様とトラブルになった場合、その場で応対せず、社員スタッフをお呼びください。

・社員スタッフ側でも注意喚起をいたしますが、悪質な撮影者(ローアングラー、過度な要求、無断撮影など)に対しては、要求に応じる必要がありませんので、ご注意いただいて構いません。また、解決が困難と判断した場合は、社員スタッフをお呼びください。

・体調不良などでお仕事に支障が出る状況になりましたら、休憩室などでお休みください。その際は、できれば社員スタッフにお声がけいただくか、それが社員スタッフに伝わるように、他のスタッフさんにお言伝などを残していただけますと幸いです。

・ブース内の備品や装飾品を破損した際は、社員スタッフにお申し出下さい。

・私物に関しては、ブース内の1区画にスタッフの荷物をまとめる場所を設け、社員スタッフがブースに常駐はいたしますが、セキュリティは万全ではありません。  私物の盗難、破損に関して社員スタッフは補償しかねます。貴重品はロッカーに入れるなど各自で責任を持って保管してください。  
コインロッカーご案内:https://www.m-messe.co.jp/facility/

・業務終了後、会場から退出する前に、必ず社員スタッフに一報を入れてください。

 

重要なのは太文字の部分だ。つまり、意図したもの、意図しないものどちらの場合も、TGSの規約に違反しそうな事態には、対処させていただくという名目ができる。

 

○反省点
イベントコンパニオンスタッフであれば、取られた写真が無断でネットに転載拡散されることはわかっていることだと思うが、一般の方もいたので、ネット拡散ご了承の確認を怠ってしまったのは、反省点だと言える

 

・朝のMTGの時間をきちんと取っていなかった。今回は、スタッフの方がきちんと時間前に集合してくれたおかげで、結果的にMTGの時間が取れたが、本来であれば、10時会場にきてもらうという指示ではなく、9:50にはきてもらうという指示が妥当だった。

 

・一般デーに関して言えば、午前中は各来場者は自分の目当てのブースに行くのが忙しい為、スタッフに常駐してもらう効果が薄かった。なので、一般デーに関しては、午後からの出勤でもよかったかもしれない。

 

・悪質な撮影者に対するガイドラインを定めたのはよかったが、実際問題それをこちら側で監視するというのは、なかなか難しかった。また、コンパニオンスタッフも自分からNOというのはなかなか難しかっただろう。実際、おかしな人は数人居たらしく

 ・外人が急に肩を組んでくる
 ・キスポーズを要求する
 ・いわゆる、知的障害者枠に該当する人がいる

という感じだった。
外人が急に肩を組んでくるという自体は、対処が難しい。「スタッフの衣装に触れないでください」のような張り紙を出してもいいが、それで効果があるかどうかは難しいところだ。

また、そもそもスタッフで判断する基準と、コンパニオンスタッフが許容する基準がわからない。
途中から、やばそうだったらアイコンタクトを送ってくれという策もやって見たが、これも結局気づかなければ無意味だ。

とすれば、次回から行える策を考えるとすれば、緊急アラートを鳴らせるボタンを用意して置くことか。それが鳴ったら、問答無用で撮影の中断に入るようにすれば、多少は解決するかもしれない。

Twitterに写真をアップする際、加工をすることが常識化してしまっている。このような状況下で、コンパニオンスタッフの写真を色々な場所にアップする際、写真を未加工の状態でアップするというのは、よろしく無いのではと思い始めた。この辺りは、機会があれば確認をしてみようと思う。

 

いったん、TGSの振り返りは以上だ。