困った時の自分用メモ

読んだ本を考察してメモったり、自分でいじった物の感想をメモったりする場。週1更新を目指します。

体験談の話~救急車は救急対応してくれない~

身内が末期ガンになり、介護も含めいろいろと手助けが必要になり、調べたり体験したりして得た教訓などを共有する。

今回は、救急車が来てから受け入れされるまでに、実際に起きた流れを共有しておく。

伝えたいこととしては、症状や場合にもよるが
「救急車を呼べば、すぐに病院に入院出来て、治療をしてくれる」
という認識を改めた方が良い、である。

ちなみに、私は入院時の手続き以降に居合わせただけであり、
それ以前の話は、妻から聞いたことの為、実際の現場にいたわけではないという事だけ伝えておく。

〇概要
1. 救急車要請

義父が末期がんの影響か、夜中に全身の痛みが酷くなってしまい、どうにも耐えられなくなってしまったため、「痛みを和らげる措置」を期待して、救急車を要請。
救急車自体は、10分程度で到着した模様。

2.到着後、受入れ先の病院探し
救急車が来たら、すぐに病院に移送されるわけではない。
受入れ先の病院を探すところから始まるのだ。

ここで発生したのは、
「救急だからといって、病院は無条件に受け入れてくれるわけではない」
という事だ。

そもそも、かかりつけ医などの紹介が無い場合、初見では受け入れてくれない病院も多く、
受入れ先の病院を探すのに時間がかかったようだ。
その間「40分」。
この時点で義父は、救急車を呼んでからすでに1時間も処置されずに、痛みに苦しんでいたようだ。

ニュースなどで、「妊婦が受入れされずに死亡」などと、たまに聞くが、
本当のことなんだなと実感。

3.搬入と入院手続き
運よく、受入れしてくれる病院が見つかり、そこで搬送されて応急手当を受けたが、入院が必要と言われる。
まず、この時点で「1時間の苦しみを味わい、今も苦しんでいる患者が目の前にいる」という状況だという事を理解しておいてもらいたい。

そこで提示されたことは

1.差額ベッド代を支払う事に同意して入院
2.他の空いているかどうかもわからない病院に、また時間をかけて受入れ確認をして、入院できる部屋を探す

の2択、実質選択肢が一つしかない選択肢だった。

筆者は、この時はまだ詳しく情報を集めていなかったかつ、
上述の状況の為、調べる時間を取る余裕もなく、
半ば思考停止でサインをした。

ちなみに、この差額ベット代のサインをする際に病院側から言われる
・極力、部屋が空いたら移動させる
・極力、すぐに退院させる
・極力、経済的事情を考える
は、社交辞令なので絶対に鵜呑みにしてはいけない。
こちらの要望は通らないと思っておいた方がいい。

差額ベット代を支払いたくなければ、鋼の意志で同意書へのサインは拒否することだ。


〇まとめ
・救急車は、本当に自分たちではどうしようもなくなった時の最終手段であり、
安易に呼び出す物ではないし、呼び出したとしても、状況次第ではすぐに治療などの対応をしてくれるわけではないという認識を持つこと

・病院が他の病院を探すのは義務ではないため、あてにしてはいけないこと

・差額ベット代が気になるのであれば、予め家族内で差額ベットを使う使わないの話を決めておくこと。苦しんでいる人間が目の前にいる状況で、そこの問答をしている余裕は、通常の人間であれば難しいはず。