これは筆者の個人的考えであり、考え方は人それぞれ持っているというのは理解している前提を記載しておく。
表題だが、何の事を言っているかというと、そのまんまの意味だ。
ぶっちゃけ、ただの気遣いレベルの話でしかないが、こういう細かい所で効率が上がったりミスが減ったりするから、覚えておいて損はないと思う。
ちなみに、ここでする話は、仕事で発生する「何でもいい」に対しての話であり、プライベートではないのであしからず。
仕事に限らず、こういう経験はないだろうか。
こちらが何かを相談を持ちかけたことに対して
「何でもいいよ」
という回答に困ったことだ。
筆者も全く使っていないわけではないが、この「何でもいい」という回答は安易にすべきではないと思っている。
「何でもいい」とは、質問した側の人間を思って、良かれと思って言っている人が多いと思うが、それは間違いである。
理由としては、やり取りの中で「結論の確定」がなされないからだ。
そもそもとして、質問者側の視点に立つと、相談する内容を予め揉んだ上で、その内容を踏まえて「相談」を持ちかけている。それに対しての「何でもいい」という回答は、その相談を拒否・放棄していることと同じである。
例1)
A:ここの実装、1と2の設計考えたんだけど、どっちがいいと思う?
B:何でもいいんじゃない?
例2)
A:仮データのモデル、何がいいですか?
B:何でもいいです
1に関しては、文面だけでコミュニケーションが破綻しているのがわかるし、何も確定しない
2に関しては、質問者の質問もよくないが、やはり何も確定しない
確定しない事の何が問題かというと、その後に「で、結局どうするの?」というのが間違いなく発生する。つまり、確定をあと延ばしにして忘れ去られる可能性を増やしているだけなのである。
これの解決策は簡単だ。「何でもいい」のであれば、その「何でもいい」中から一つ指定をすることだ。
上記の例2に関しては、問いかける側の問いの問題もあるとは思う。「何がいい?」ではなく「どれがいい?」と選択肢を予め絞るべきだ。それに対しても「何でもいい」と答える輩は、もはや論外だ。
この手の「何がいい」「何でもいい」は、仲が良かったりお互いの事を良く知っている間柄であれば通用するかもしれないが、仕事をする上でそれを前提で頼るのはよろしくない。
何でもいいと言った物は、何でもよくない事の方が多いので、後々トラブルの原因になる。故に、潰せるのであれば潰すべき。
ゼネラリストになるだとか、チームの潤滑油になるだとか言う人は、この「何でもいい」という回答に関して、上記のような事を感じられるといいのではなかろうか。